万年青(おもと)

おもとは、お正月にふさわしい縁起の良い植物です。

おもとは漢字で万年青と書きます。その字があらわす通り、一年中青々とした葉っぱを生い茂らせているので、開運・健康・長寿などのイメージが強く、とても縁起の良い植物です。

徳川家康が江戸に移り住む際、家臣から贈られたとも言われており、今でも引っ越し祝いにおもとの鉢植えが贈られることもあります。

もともと日本や中国に自生していた植物で、青々としたハリのある葉っぱを鑑賞する目的で、400年以上前から品種改良が重ねられてきたそうです。

池坊では8枚か10枚の偶数枚の葉っぱで生けることになっており、画像ではわかりにくいですが、10枚で生けてあります。

お正月といえば門松・松竹梅などが一般的かと思いますが、おもとの立派な葉もなかなかいいですよ!

今は気温が低いので植物の持ちがよく、1ヶ月以上経ってもこの鮮やかな葉っぱを楽しむことができます。常緑の多年草なので、1年中見ることができる植物ではありますが、やはり年の始めに飾るのがいちばんしっくりきます。

実は、1月7日よりお花を出させていただくことになりました。詳細はまた後日お伝えします。

それでは、みなさま良いお正月をお過ごしください。



Happy New Year 2021!

あけましておめでとうございます。元号が令和に変わって、あっという間に3年目です。せっかくなので、令和に関する雑学をご紹介します。

元号が令和に変わってから、あっという間に3年目になりました。年の始めということで、記憶が薄れかけているかもしれない!?令和という元号について、気持ち新たに振り返りたいと思います。

「令和」という元号は、日本最古の歌集「万葉集」からとられています。万葉集第5巻の「梅花(うめのはな)の歌」の三十二首の中の、「初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫らす」 という歌から、“令”と“和”の字が引用されました。

“令”という字は令嬢などに使われているように、「良い」という意味を持つ漢字で、令月というのは、素晴らしい月という意味です。元号で使われるのは初めてとなります。

“和”という字は既に20回ほど使われているようです。確かに、昭和、元和など思いつく元号がいくつかありますね。

元号が発表された当初は、アルファベット表記がLかRか、という話もありましたが、アルファベットでは「R」の表記と決まっています。

さて、令和という元号が発表された当時、官房長官であった菅 義偉(すが よしひで)内閣総理大臣がお持ちになっていた「令和」という台紙、みなさんは覚えていますか?
実はこの「令和」という文字を書かれたのは、岐阜県出身の書家なんです!

令和の文字を書かれたのは(正式には揮毫《きごう》といいます)、岐阜県飛騨市古川町出身の書家、茂住 菁邨(もずみ せいそん)さんです。

現在は内閣府大臣官房人事課辞令専門職となっており、国民栄誉賞の賞状の揮毫をされていたり、高山市や飛騨市にたくさんの作品を寄贈されている、とてもすごい方です。

出身地である古川町には、古川駅をはじめとして、茂住さんの書を飾っているスポットがたくさんあるそうです。気兼ねなく旅行に行けるようになったら、ぜひ訪れてみたいと思います。

それではみなさま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。この1年があなたにとって幸せいっぱいの年になりますよう、心よりお祈りしております。

この道/山田耕筰

山田耕筰作曲の「この道」の、歌詞の情景について解説しています。

このところ音楽以外の記事ばかりを投稿していましたので、大晦日の本日はオンラインコンサートで歌う曲の解説で締めたいと思います。

北原白秋作詞、山田耕筰作曲の「この道」は、2006年に文化庁と日本PTA全国協議会が親子で長く歌い継いでほしい「日本の歌百選」にも選ばれているほど、広く親しまれている曲です。

では、曲のタイトルにもなっている「この道」は、どのような道なのかご存知ですか?この曲の歌詞には、北原白秋が晩年に旅行した北海道と、白秋の母の実家である熊本県南関町から柳川の風景をあらわしたものとされています。

1番の歌詞にでてくるあかしやとは、「ニセアカシア」のことで、北海道札幌市に街路樹としてよく植えられています。右の画像がニセアカシアの花です。

2番の白い時計台は、1番と同じく北海道札幌市にある時計台です。現在は周辺の道も広くなっており、歌詞がつくられた頃の面影はありませんが、この時計台から言葉がひらめいたということは間違いないようです。

3番で母親と馬車に乗ったという内容になるので、この部分は白秋の出身地である熊本県のことを想って書かれたのだということがわかります。



4番のさんざしは、寒いところでも育つ植物だそうなので、北海道の風景を描いていると思われます。右の画像がさんざしの花です。

この曲は1927年に作曲され、同じ年に出版された「童謡百曲集」にも収録されていたそうですが、童謡と呼ぶには音の跳躍が激しく、変拍子が入っていたりするので、難易度が高いです。

しかし、美しいながらもどこか懐かしい雰囲気をもつメロディーは、多くの人の心を和ませてきました。この曲を聴いてふと家族を思い出した、声が聴きたくなった、そんな想いを引き出す演奏ができればと思います。

2020年もあと少しで終わります。
みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。



水仙(生け花)

水仙の生け花を習いました

上の画像は、私がお花の稽古で習ってきた水仙(スイセン)です。

水仙は、早春に咲いているイメージが強い花ですね。
画像の水仙は俗に言うニホンズイセンですが、黄色いラッパズイセン、八重咲のものなどさまざまな品種があり、その数は全部で数万種にものぼるそうです

「水仙」は、中国での呼び名をそのまま音読みしたもので、仙人のように寿命が長く、水辺に育つ清らかな花という意味で名づけられたとのことです。

学名はNarcissus(ナルキッソス)で、なんとナルシストの語源にもなっているギリシャ神話の美少年が由来でした。

美少年というイメージがふさわしいかどうかはさておき、奥ゆかしく気高い雰囲気を持つ花だと思います。

水仙は球根植物で育てやすい花だということですが、毒を持っていて葉っぱの部分がニラに似ているため、畑の近くに植えない方がいいそうです。

茶道と華道について

茶道(裏千家)と華道(池坊)のお稽古を10年以上続けています

実は私、茶道(裏千家)と華道(池坊)のお稽古を10年以上続けており、今も習っています。

習い始めたきっかけは、もともと好きだったということではなく、必要に迫られて、ということが大きな理由です。

いざお稽古を始めてみると、日本の伝統文化の中でも、茶道や華道は季節の移り変わりを特に大切にする習い事であるということを身をもって知ることとなりました。

例えば、お花はその時期に盛りを迎える材料で生けることがほとんどですし、お茶の道具などは季節によってがらっと変わります。

一見声楽とは全く関係のないジャンルのように思えますが、日本の四季を肌で感じることは、自分の感性をみがくことにつながります。

感性がみがかれることによって何が良くなるか、というと、月並みな言葉ですが、自分の表現の幅が広がったように思います。

年齢や演奏の経験を重ねることによって、表現が豊かになっていく場合は多いかもしれませんが、新しいことを吸収することにより、さらに化学反応を起こしてくれる気がします。

たまには、自分が興味のあるジャンルとは全く反対の本を手に取ってみるのもいいかもしれませんね。

Merry Christmas!

意外と知らない、
クリスマスやクリスマスイブの本当の意味とは!?

クリスマスは、「キリストの誕生を祝うための日」であり、キリストの誕生日ではありません。クリスマスイブの“イブ”はevening、つまり夕方という意味です。

クリスマスは、英語でChristmasと書きます。Christはキリスト、masはミサ、つまりキリスト教の集会のことです。

キリスト教が普及する前から、12月25日という日にヨーロッパでは冬至のお祭りが行われていました。クリスマスツリーも、もともとは冬至のお祭りでお供えされていた常緑樹が、ドイツに多く生えていたモミの木に変化していったとのことです。

本日オンエアされていた某テレビ番組によると、宗教改革で有名なドイツのマルティン・ルターがクリスマスツリーにろうそくを飾ったことで、モミの木に飾り付けをする習慣が広まっていったそうです。

その後、発明家エジソンにより白熱電球が発明され、現在のようなイルミネーションの装飾につながっていきます。

ちなみに、ツリーのてっぺんにある星は「ベツレヘムの星」と呼ばれ、キリストの誕生を告げる星を意味しているとのことです。キリストの誕生日については諸説あり、はっきりとはわかっていません。

昔のユダヤ歴では日没が1日の始まりとされていたため、24日の夜がクリスマスの始まりでした。つまり、クリスマスイブはクリスマス当日の夜という意味なんです。

恥ずかしい話ですが、私は今日までクリスマスはキリストの誕生日、クリスマスイブはクリスマスの前日だと勘違いしていました。思い込みというのは実に危険ですね。

余談として、この記事のタイトルにもなっているMerry Christmasのメリーの意味は、愉快な、笑い楽しむという意味です。実は、遊園地のメリーゴーランドの「メリー」も同じ意味で、“楽しくぐるぐる回るもの”というような意味になります。

Merry Christmasも、本当は”I wish you a merry Christmas.” の省略形で、「あなたが楽しいクリスマスを過ごせますように」という願いをこめてかける言葉です。

クリスマスが終わるまで2時間を切りましたが、みなさんはどのように過ごされましたか?今年も残りわずか、良い年越しを迎えられますようお祈りしております。

WordPressについて

このウェブサイトは、WordPressというシステムを使って作成しています。
専用のソフトをわざわざパソコンにインストールしなくても、ブラウザ上、つまりネットにつながっていればサイトの更新や管理ができます。

ホームページ作成に関しては、無料の作成ツールも色々出回っていますが、あえてこのWordPressを選んだ理由は、クラウドソーシングのスキルとして生かせるかもしれないと思ったからです。

クラウドソーシングとは、ざっくり説明すると、不特定多数の人に業務を外注するシステムのことです。副業などで既に利用している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

クラウドソーシングのサイトで仕事を検索してみると、全く知らない専門的なスキル(技術)の名前がたくさんあり、その中の1つがWordPressでした。

気になって検索してみると、ウェブサイトを作成するシステムで、採用している企業も多いとのこと。自分の将来的な活動も見据えて、この際勉強しよう!と一念発起しました。

本を片手にウェブサイトを起ち上げてまだ1ヶ月経っておりませんが、みなさまに気に入っていただけるよう、じっくり育てていきたいと思います。

YouTubeチャンネルへのリンクも、配信開始までには必ず追加します。どうぞ楽しみにお待ちください。

私を泣かせてください/ヘンデル

オペラ「リナルド」より“私を泣かせてください(lascia ch’io pianga)”/ヘンデル

オペラ「リナルド」は1711年に作曲・初演され、ヘンデルにとってはロンドンでのデビュー曲となりました。十字軍とイスラム教との争いのもととなったエルサレムが舞台となっています。

イスラム側の魔法使い・アルミーダにとらわれてしまったヒロイン・アルミレーナは、イスラム軍の王・アルガンテに求愛されてしまいます。しかし、婚約者であるリナルドへの愛をつらぬくアルミレーナが、その求愛を断る場面で歌われるアリアです。

ドラマの挿入歌などにも使われたことがあるので、タイトルを知らなくても曲をお聴きになった方は多いのではないでしょうか。

イタリア歌曲集にも掲載されていることが多いので、声楽を勉強している方にはなじみ深い曲ともいえます。

ヘンデルのアリアといえば、オペラ「セルセ」のアリア「オンブラ・マイ・フ」もとても有名です。彼はその他にも数多くのオペラを作曲しているので、時間ができたら他の曲も勉強していきたいと思います。

Ave Mariaについて

Ave Maria(アヴェ・マリア)はきっと一度は聞いたことがある言葉だと思いますが、どういう意味かご存知でしょうか?

Aveは、「おめでとう」という意味で、Mariaは、聖母マリアのことです。
直訳すると「おめでとう、マリア」ということになります。

Ave Mariaは、前半が聖母マリアに受胎告知をする内容となっています。マリアのお腹の中に、神の御子であるイエス・キリストがいらっしゃる。あなたは神様より祝福された女性なのだと、大天使ガブリエルがマリアに告げるのです。

後半は、「今も、死ぬ間際のときも、わたしたちのためにお祈りください」という意味で、後に修道士によって加えられた言葉ともいわれています。

このところ、良いニュースを目にする機会がなかなかありませんが、すべての人の心に幸せの灯がともることを祈って、この曲を歌いたいと思います。